色々な塾があるけど、どんな違いがあるの?
学習塾は大きく分けて4種類あります。
学校のような先生1人が複数の生徒を教える集団型、CMでおなじみ個別指導型、林修でおなじみ東進衛星予備校の様な映像型、そして個人経営の塾です。
それぞれ特徴が異なるので、お子さんの性格や用途に合わせてどこを利用するか参考にしてください。
集団授業型の特徴とメリット、デメリット【法人経営】
授業形態
講師1人に対して生徒複数人を相手に授業を行うタイプです。1クラスの生徒数はクラスによって異なりますが、小学生~中学生では多くて数十人、高校生や浪人生向けの予備校ともなると100人規模で授業を行うこともあります。学校をイメージすると分かりやすいです。講師はプロを起用しているところが多いです。基本的に転勤以外で講師が変わることはありません。講師1人が担当する教科は1教科であることが多いです。
大手、中堅の法人が経営する学習塾では、生徒の習熟度や目的に合わせて複数のコースが設定されているところが多いです。例えば、難関学校を目指すために発展した内容を中心に学ぶ進学コースや、学校で今習っている基礎的なことを重点的に教わるスタンダードコースなど、塾によってさまざまなコースが設けられています。
生徒の習熟度を確認するため、入塾前にテストがある場合があります。もし難関コース専門の塾の場合は、入塾テストの成績によっては入塾を拒否される場合があるのでご注意ください。その場合、同じ系列のもう少し習熟度が低い生徒たちが通う塾に案内されることもあります。
また、コースによって学習計画が事前に定められているため、基本的にコースごとに曜日や通塾頻度が決まっていて変更することはできません。また、1週間あたりの授業数を選択することも個別授業型の塾と比較して自由度が低いです。1教科あたり1週間に2回というところが多いです。
自習室の環境
教室とは別に自習室を設けている場合や、空き教室を自習室に使っている塾が多いです。自習室には、職員が常駐しているところもあれば、職員が常駐していなくとも定期的な巡回や遠隔カメラで室内の様子を確認しているところもあります。教室が騒がしい場合はスタッフが注意してくれます。
基本的に授業が無い日でも利用でき、年中無休で利用できる場合もあります。しかし塾によっては年末年始は利用できない場合もありますので、入塾前に確認しましょう。
教材について
教材を入塾時に購入する場合が多いです。
学習塾独自に開発した教材を使用しているところもありますし、市販の教材を使用しているともろもあります。独自に開発した教材は学習塾のノウハウが詰まったものなので、しっかり毎年成果を出している塾であれば内容は質が良いことが多いです。また、市販教材の場合も授業に合うように厳選されたものなので信用して良いでしょう。
メリットとデメリット
メリット
- 周囲の生徒と切磋琢磨ができる
- 自習室完備のところが多い
- 自習室の席数が多く、埋まりにくい
デメリット
- 授業速度について行けない場合や、逆に遅く感じる場合がある
- 曜日、頻度の選択に自由度が少ない
個別指導型の特徴とメリット、デメリット【法人経営】
授業形態
塾によって様々です。講師1人に対して生徒少数(1~3人程度)を教えています。講師は学生を起用している場合が多いですが、一部プロが在籍している、またはプロのみが在籍している塾もあります。値段も様々で、学生の講師1人が生徒3人を教えている場合は安いですが、プロ1人が生徒1人を教えている場合は高くなります。具体的な金額は塾によって変わるので、まずは気になる塾に資料請求してみましょう。
講師1人で担当する教科が1つである所は少なく、講師1人で複数の教科を教える場合が多いです。講師は基本的に教科ではなく曜日で変わります。
個別指導型の場合は、学習塾の室長が保護者や生徒と確認しながら生徒に合わせた学習計画を立て、それに沿うように学習を進めていきます。通う曜日や頻度の設定は自由ですが、曜日によっては講師が変わる場合があります。この講師が良いから固定で付けてくれとお願いしたら聞いてくれる場合が多いですが、講師の都合もありますから願いが叶わないこともあります。
自習室の環境
教室は基本的に1室であることが多く、個人用のブースがいくつもあります。机がパーティションで区切られていると思ってください。自習室を別で構えている個別指導塾は少ないです。基本的に授業が行われている部屋と同じ空間で自習する場合が多いです。
基本的に授業が無い日でも自習することができるところが多いです。年中無休のところもあれば、年末年始がお休みの場所もあるので確認しましょう。
その日授業を受けに来ている子もいれば、自習に来ている子も居ます。従って、定期テストの前など生徒の学習意識が高まる時期は、席が埋まってしまう場合もあります。授業の子が優先なので、席がいっぱいだから授業が受けれないということは絶対にありません。
教材について
学習計画や塾にも寄りますが、教材はすでに持っている問題集を使用することが多いです。
メリットとデメリット
メリット
- 生徒のペースで学習を進めることが出来る
- 曜日や頻度の選択に自由度が高い。そのため家計に合わせて利用しやすい。
デメリット
- 自習室が教室とは別に無いところが多く、授業の声が聞こえる場合があったり席が埋まる場合がある。
- いい講師と出会えても、曜日によって変わる場合や、講師が大学を卒業して居なくなることも多い。
映像型の特徴とメリット、デメリット【法人経営】
授業形態
パソコンやタブレットを利用して学習します。通学型と自宅型があり、通学型の場合は構えられたテナントに通学します。自宅型の場合は自宅のパソコンやタブレットを使用します。
自宅型は通学型より安いですが、通学型は自習室の環境が備えられていたり、学習を支援するためのスタッフが常駐しているため質問しやすい環境が整えられているという利点があります。
共通して言えることは授業内容はスタジオで撮影した授業の動画を視聴するものです。一番の利点は、カリスマ講師の授業を受けることができるということです。利用者から絶大な人気があり、高い実績がある講師の授業を安価で受講できるのは映像型の塾にしかない強みです。動画は繰り返してみることが出来、分からなかった場所を何度でも繰り返して視聴することが出来ます。その反面、授業内容が動画を見ることなので緊張感を保つことが難しく、集中できない人も居ます。特に自宅型の場合はその傾向が顕著です。
映像なのでその講師に対して質問することはできません。しかし通学型の場合は学習をサポートするスタッフが居ますので、質問があればスタッフに聞きましょう。
人件費が他の形態の塾と比較してかからないため、安価で利用することができます。
自習室の環境
通学型の場合はいつも使っている教室を自習室として利用できますが、自宅型の場合は自習室は無いと考えてください。授業日以外でも利用することができます。個別指導型と同様に教室と同じ空間で自習することが多いですが、授業を受けている子はヘッドホンをつけているので授業の声は聞こえません。塾によって部屋の広さは様々なので、狭い場合は席が埋まってしまうことがあるので事前に確認しましょう。
メリットとデメリット
メリット
- カリスマ講師の授業を受けることができる。
- 通学型の場合は自習室完備であることが多く、静かである。
デメリット
- 対面授業ではなく映像を見るだけなので緊張感が無い。そのため人によっては集中できない場合もある。動画でも集中力を保てる人だけが向いている。
個人経営の塾の特徴とメリット、デメリット
授業形態
個人経営の場合、学習塾によって指導方針は千差万別です。それぞれ法人や周囲の個人経営の学習塾とは異なった特色を売りにしています。共通して言えることは、強い地域密着性があることです。つまり周囲の学校事情に詳しく、定期テストの過去問が揃っていたり、内申点の対策などが整っています。大手企業の学習塾よりも評判による影響を受けやすいので、面倒見が良い場所が多いです。
塾によってまちまちですが、受験など進学に関して集められる情報が大手には及ばないところが多いです。主に通っている学校の定期テスト対策や内申点の向上については強い傾向があります。
一般的に塾長だけでのワンマン経営で、学習計画や授業の進め方は塾長が決めます。また、ワンマン経営なので機動性が高く、曜日変更や授業方針など相談すると柔軟に対応してくれるところも多いです。
一方で塾長個人によって方針が決まるので、塾によっては個性が強く生徒との相性が合いにくい場合もあります。塾長がカリスマ的だったた場合、地域によっては名物塾として名が知れ渡っている場合もあります。
評判について、一般的に個人経営の塾ではインターネットで情報を集めるのは難しいため、利用していた人や現在通っている人に聞くのがいいでしょう。
基本的に全ての方針は塾長の指導経験に基づいて決定されます。従って体験授業の際に、塾長の経歴や指導方針について伺うと良いでしょう。
メリットとデメリット
メリット
- 大手学習塾と比較して、面倒見が良かったり親身に相談にのってくれやすい。
- 曜日や学習計画、授業内容など相談しやすい。
- 地域の学校事情に詳しく、定期テストの過去問が揃いやすく、内申点を上げる対策が得意。
デメリット
- 授業方針など相談は可能ではあるものの、最終的には全て塾長個人の判断で決まるので、個性が強い塾の場合は相性が合わないことがある。
- 基本的に講師は塾長一人なので講師を変えることが出来ない。
- 大手と比較して情報収集能力が低いため、受験に関する情報や対策がとりにくいことが多い。
- 評判がインターネットでは入手しにくい。
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