朝は部活、夕方も部活、忙しすぎて勉強する時間が無い!
忙しいのは分かるけど、どうすれば両立させられるんだろう
効率的に過ごせる一日のスケジュールを組み立てるねん。どんな部分が効率化できるか、一緒に考えてみよか!
この記事を読んでほしい人
- 忙しい中学生で、なかなか勉強の時間がとれない人やその保護者
- 部活と塾の両立を図りたい人
この記事の結論
塾の頻度と時間数を見直せば、どれだけ忙しくても1日2時間の勉強時間は確保できる。
忙しい中学生の一日のスケジュール
忙しい中学生は、1日1時間の勉強時間を確保するのも大変
活動の多い部活に入ると部活動や塾に時間を奪われ、忙しくて自宅学習に充てる時間がなかなかとれません。
ここ10年の間に、朝練の廃止や部活動の時間短縮を求める声が多く挙がり、徐々に部活動の活動時間が少なくなってきた傾向があります。これに従ってスポーツ庁は平日は上限2時間、休日は上限3時間、週2回以上の休養日とガイドラインを定めました。しかし日本スポーツ協会が2021年に実施した調査によれば、休日の規定は8割以上の中学校が順守しているものの、活動時間の規定については4割は守られていないことが明らかになりました。
大会前では特に顕著に活動時間が伸びることが想像できるため、一例として朝練1時間、夕方から3時間の練習を行う中学生の場合をモデルケースとして扱います。また、モデルケースではその後2時間塾に行きます。スケジュールに書くと次のような場合です。
尚、通学時間は30分以内、塾は保護者の車で15分圏内の場所に通っている場合を想定しています。
モデルケースの想定
- 平日に週3日の塾
- 平日は毎日部活動がある
- 通学に往復1時間
- 通塾に往復30分
Yahoo知恵袋やベネッセの調査結果を見てみると、特に部活動の終了時間が遅くなる夏場はこのような過ごし方をしている中学生は少なくありません。部活動が平日は毎日あって、かつ週3で塾に通っていると、平日で帰宅後ゆっくりできる日はわずか2日しかありません。
この子の場合、どれだけ効率よく過ごしても1日の自由時間はたった1時間しかありません。とてもこの時間で勉強する気にはならないでしょう。それに、中学生の平均睡眠時間は7時間とちょっとと言われています。こんな忙しい日を送っているので、睡眠時間は平均よりも1時間少ないです。成長の妨げになることなど様々な弊害を生むリスクが高いので、睡眠時間を削ることはできません。
例え余った1時間で頑張って勉強したとしても、そんな毎日を続けられる子は一握りでしょう。それに、こんなに忙しい日程の中で部活や勉強に忙殺されてしまっては、勉強も部活もすべてが嫌になってしまうリスクもあります。
持続可能なスケジュールは、ある程度の余裕があり、かつ必要な勉強時間を確保することが求められます。
どれだけ忙しくても1日2時間の勉強時間を確保したい理由
塾の予習や復習や、学校の宿題、今まで習ったことの復習などに時間を充てると、どれだけ忙しくても1日2時間程度は自宅学習に時間を割きたいです。1日当たりの勉強時間や勉強内容については下でまとめていますので、是非参考にしてください。
忙しい日は自宅学習を省いて、塾が無い日にまとめて自主学習を進める方もいますが、個人的には反対です。勉強は毎日欠かさない事で習慣化されやすいほか、学習スケジュールを立てやすいので、隔日で行っても効率的に学習を進めることが困難だからです。その他、塾の有無によって日々の忙しさの落差が激しいと、塾の無い日にダレやすく、自宅学習に集中しにくくなります。にもかかわらず塾の無い日は、塾がある日に行うはずだった自宅学習と合わせて2日分の勉強時間を確保するなど、日によって自宅学習の強度の差が大きく異なります。毎日決まった勉強時間を確保することで、子どもも自宅学習に向き合いやすくなります。
ではどうすればこんなに忙しい日でも1日2時間の勉強時間が確保できるのでしょうか。
忙しい中学生のスケジュールの見直し方
通塾の時間を削減しよう
通学型の塾やなくて、オンラインや通信型の家庭学習に切り替えた方が絶対ええよ!
これだけ部活動に専念できている子は、その部活動にやりがいを持っていることでしょう。従って、朝練や部活動の時間は削ることはしたくありません。
しかし、ある程度余裕を持った状態で必要最低限の事を行うためには、忙しくない生活を送る中学生よりも特に効率を意識しなければなりません。部活に入っていないような、忙しくない中学生と同じような事をやっていてはいけないのです。
ぼくがオススメするのは、塾の時間と頻度を削減すること、そして可能な限り通学型の塾ではなくてオンライン型や通信教育型に切り替えて自宅で学習を完結することです。
これにより、一日のスケジュールに余裕を持たせて勉強に充てる時間を増やすことができます。
塾の頻度と1回あたりの時間数を最適化しよう
文武両道させたいから、いっぱい塾に通わせるんや!
ちゃうねん。忙しい中学生やからこそ塾の頻度と時間を慎重に決めなあかんねん
基本的なことですが、塾で授業を受けるだけでは効率よく成績は伸びません。予習や復習をすることで、初めて塾の授業が最大限に活かされます。塾の無い日を塾の予習と復習に充てたとしても、学校の宿題にも時間を割く必要があるため、余裕がある状況とはいいがたいです。さらに、どれだけ念入りに予習と復習を行ったとしても人は習ったことを忘れてしまいますので復習は繰り返し行うことが求められます。
復習こそが重要ということは誰もが聞いたことがあると思います。復習からは逃げることはできません。高校受験の際にはもう一度今まで習った部分を復習して基礎力を強化することになりますが、復習から逃げてきた人は基礎力の定着が甘いので、この復習に膨大な時間を割くことになります。基礎力の定着が甘ければ、当然偏差値は低くなりますので模試でも良い結果は期待できません。
塾行くだけで成績上がるなら世話ないわ!地道な努力からは逃げられへんで!
つまり、塾の予習や復習、学校の宿題だけではなくて、今まで習った単元や苦手な単元を復習するための自宅学習の時間こそが、成績アップにはとても重要だということです。
さらに突き詰めていえば忙しい中学生の場合、極度に頻繁に塾を利用しても自宅学習を行う時間が圧迫されるため、成績アップには効率が悪いと言えます。
部活が無い中学生の場合は、例え週5で1回当たり2時間や3時間の授業を受けたとしても自宅学習の時間が取れるので、効率的に成績アップすることは期待できます。しかし忙しい中学生だからこそ自宅学習の時間を圧迫しないように塾の頻度や1回あたりの時間数を慎重に決めなければいけないのです。
通学型の塾の注意点
どうしても通学型の塾はオンラインの塾よりも時間効率が悪くなるから、忙しい中学生にはオススメでけへんねん。
忙しい中学生にとって、空き時間はとても重要です。空き時間を生み出すために全てのスケジュールにおいて高い効率が求められます。
オンライン型の最も大きなメリットは、授業時間を利用者の都合にあわせて調整することができる点です。一方で通学型では授業時間は固定なので変更することはできません。従って利用者は塾の時間に合わせて行動しなければなりません。ところがオンライン型の場合、例えばこの日は20:30から授業してほしいけれども、この日は用事があるから21:00から授業をしてほしい、といった要求でも柔軟に対応してくれます。このように利用者が主体的に時間を決めることは通学型ではできないことですが、効率的に空き時間を生み出すためには授業時間の調整は絶対に必要です。
また、一度帰宅してから塾に通う場合、行く準備を始めてから授業が始まるまで、そして授業終了後から帰ってきて気が抜けるまでを往復に含めると、往復には少なくとも30分はかかります。もしオンラインなど、往復しなくても良い塾であればこの30分は削減できます。忙しい中学生にとって、この30分の重みはとても大きいでしょう。
つまり、オンライン型に変更して1回あたり1時間塾の時間を短縮すれば1時間30分の空き時間ができます。つまり一日あたりの自由時間は2時間30分とれる計算になり、ようやく一日当たり2時間の勉強ができる算段がついた状況になります。
さらに、忙しい日はお風呂ではなくシャワーで済ますと15分程度は時間ができるでしょう。さらに塾の時間を1時間ではなく50分にすることで、さらに10分の空き時間が増えます。このように工夫することで、およそ3時間の空き時間が確保できます。気持ちの切り替えや休憩に1時間使うことができ、より効率的に2時間の勉強時間を使うことができます。
忙しい中学生が過ごす1日の改善例
オンライン塾を利用することで、このように1日当たり3時間の自由時間を確保できます。確保できた自由時間の中から自主学習を進めることで、効率的に成績アップが狙えます。これなら週3で塾を利用したとしても、安定して1日2時間の勉強時間を確保することができます。
忙しい中学生でも1日2時間の勉強時間を確保する方法まとめ
予習・復習や学校の宿題、今まで習ったことの復習をするには、最低限1日2時間あたりの勉強時間の確保が必要です。
まずは塾の頻度や1回あたりの時間の長さを見直しましょう。見直すにあたって、通塾の必要が無く授業時間が自由に指定できるオンライン型の塾や家庭教師がおすすめです。
1日2時間の勉強時間を確保するには、息抜きや気持ちの切り替えなどに1時間程度の自由時間があると実現しやすいので、一日合計3時間程度の空き時間を作ることを目指しましょう。
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