「茨城県立中学の過去問題集ってどれがいいの?」
「過去問題集が本屋に置いてない...」
今回は茨城県立中学入試の過去問題集の中からおすすめの本を紹介します
実は茨城県立中学の過去問ってどの本屋にも置いているわけじゃないんですよ。僕も実際に探したのですが、それなりに大きい本屋でも置いてない事もあります。
ですから、茨城県立中学入試の過去問はオンラインで購入した方が手っ取り早いんです。
茨城県立中学入試の過去問の種類と選ぶポイント
過去問題集を大分すると「茨城県特化版」「分野別出る順」「教科別全国版」の3種類です。
色々あってどれを買えば良いか迷いますよね。種類ごとの具体例や特徴は後で紹介します。
都道府県ごとに傾向は異なるので、茨城県特化版は必ず持っておいた方が良いです。
傾向ってそんなに大事?と思われるかもしれません。ちょっと解説しましょう。
茨城県立中学入試の傾向は2020年と2022年に大きく変化しました。
2020年の変化は教科書改訂によるもので、全国的に同様の変化が見られました。
2022年の変化は茨城県特有のもので、2021年に県立高校入試で大規模な採点ミスが発覚し、それが県立中学入試にも波及したのです。
結果、2022年以降は記述問題が減少し、特徴的な問題が多く出題されるようになりました。
茨城県特有の傾向を知って対策する事はとても重要ですから、茨城県に特化した問題集は必ず持っておいた方が良いです。

種別ごとに本の特徴を解説します
茨城県特化版のメリットとデメリット

茨城県特化版とは、声の教育社や東京学参が出版している茨城県立中学に特化した過去問題集です。
入試対策では茨城県の出題傾向に慣れつつ自分の弱点を見つけることが重要です。
同じ問題は出ないにせよ、茨城県に特化したタイプの問題集は絶対に着手しましょう
分野別出る順のメリットとデメリット

分野別出る順とは、主に旺文社が出している「出る順過去問」を指します。
有用ですが古い問題が多いため、余裕があったら着手するという感じで良いです。
教科別全国版のメリットとデメリット

教科別全国版とは、教科ごとに私立・国立中学入試の過去問を集めたものです。
具体的には「教英出版」や「みくに出版」などが出している過去問題集が有名です。
主に私立・国立中学受験向けなので、公立中学を受験するときには有用ではありません。
公立では各教科が融合した適性検査が出題される一方で、私立・国立では教科ごとの出題です。
出題内容は公立と私立・国立では全く違うので、教科別全国版は買わなくても大丈夫です
選ぶときのポイント4つ
第一に、茨城県特有の傾向を知るために茨城県に特化した問題集は必携です。
2022年に傾向が変化して以降の年が収録されていればよいですから、最低でも2022~2025年までの4年分が収録されていれば十分です。
塾無しでも、1人で進めやすいような分かりやすい構成になっているものを選びましょう。例えば図解、各教科の出題傾向と対策方法なども書いてあると尚良いですね。
最後に、過去問を選ぶ際によくある落とし穴について説明します。
県立中学入試の適性検査って、出版社によっては著作権の影響で非掲載になっている出題があるんですよ。折角買ったのに間引かれている問題が多いとガッカリしますよね。
ですから、非掲載問題が極力少ないものを選ぶことが大事です。
ポイントをまとめました。
茨城県に特化した問題集を紹介します
茨城県立中学入試の過去問題集
茨城県に特化した過去問は3つの出版社から出ています。特徴の違いや金額、選ぶポイントを紹介しましょう。
まずはどんな問題集があるか紹介します。
出版社 | 収録年数 | 金額(税込) | 非掲載問題 | オススメ度 |
---|---|---|---|---|
声の教育社 | 10年分 | 2,420円 | ゼロ | ★★★★★ |
東京学参 | 13年分 | 2,970円 | ゼロ | ★★★★☆ |
教英出版 | 7年分 | 2,640円 | あり(7題) | ★☆☆☆☆ |
結論から言えば、一番安くて10年分収録されている「声の教育者」がオススメです。
早速ポチっと購入しましょう。

各問題集の特徴や詳細を紹介します
「声の教育社」出版物の特徴

3書の中で最も解説が詳細で分かりやすいです。
中学入試の過去問では最も人気があるシリーズで、学校や塾で指定されている場合もあります。迷ったらコレで間違いありません。
出題の解説以外にも、県立中学13校の特徴や試験対策について解説しています。
さらに著作権による非掲載問題はありません。(当ブログが「声の教育社」編集部に確認済み)

在庫に限りがある上に、必要なものなので早めに購入してしまいましょう
「東京学参」出版物の特徴

収録年数が最も多い点、問題の難易度分析が詳しい点が大きな特徴です。
難易度が「基本」「重要」「やや難」の3種類で評価していて、間違えてはいけない問題や、難関中学に合格するためには正答したい問題など、対策すべきポイントがわかりやすいです。
特に「基本」「重要」は必ず解けるようになりたいですね。
茨城県立中学入試の過去問では、著作権による非掲載はありません。(当ブログが「東京学参」編集部に確認済み)

傾向が変わる以前のものでも、より多くの過去問を解きたい方にピッタリです。
「教英出版」出版物の特徴

この本はオススメできません。理由は非掲載問題が多いからです。
以下の出題が著作権上の都合により非掲載になっていますので、もし購入するなら十分ご注意ください。
試験実施年 | 非掲載の問題 |
---|---|
2025 | 適性検査Ⅱ(3) |
2024 | 適性検査Ⅱ(3) |
2021 | 適性検査Ⅰ(3)、適性検査Ⅱ(1, 2) |
2020 | 適性検査Ⅱ(1, 3) |
この本の特徴は、入試で配布される実物の冊子を模擬しているため、本番さながらのスタイルで演習できる点です。
冊子形式で練習できる本はあまり無いので貴重ですが、非掲載問題が多い点は気になりますね。
どんな物か知りたい方は次のボタンをクリックしてみてください。

過去3年分版が¥1,045(Amazon)で販売されていますが、2025年、2024年の適性検査Ⅱ(3)は非掲載です。
値段の割に、非掲載の問題が多いのでオススメはできません
過去問題集の効果的な使い方
①時間を計って解く
まず最初に時間を計って解きましょう。適性検査Ⅰ、適性検査Ⅱは同じ日に行われます。ⅠとⅡを順番通りに続けて解くことがポイントです。間の休憩時間まで本番を真似る必要はありませんが、できるだけ時間感覚は本番と一致させましょう。
項目 | 時間 |
---|---|
適性検査Ⅰ | 45分 |
休憩時間 | 30分 |
適性検査Ⅱ | 45分 |
本番を模擬することが重要です
②間違えた理由を知る
答え合わせをした後、解説を読んで間違えた理由を理解しましょう。基礎問題で間違えていた場合、別の参考書で間違えた単元を復習することが肝心です。
間違った場所だけすぐに復習し、理解力を深めることもポイントです。
間違った問題をすぐに復習することが重要です
③全問正答するまで繰り返し解く
人間は忘れてしまう生き物です。1週間ほど時間を空けて、再び同じ問題を解き直しましょう。同じ問題を間違ってしまっていたら、まだ弱点が克服できていない証拠です。間違えた単元を復習しましょう。
全部じゃなくても、少なくとも2022年以降の4年分の過去問は、全問正答するまで繰り返し解き直しましょう。
茨城県立中学入試の過去問まとめ
入試問題には傾向があるため、過去問を解くことが重要です。
過去問は3社が出版していますが、「声の教育者」は解説が分かりやすいためオススメです。過去問対策には時間がかかるため、なるべく早めに購入しましょう。
各中学の合格点は以下の記事にまとめていますので、あわせてご覧ください。