中学入試

【2分で分かる】中高一貫校|茨城県立中学入試の仕組みと合格のための対策

中高一貫校は高い実績を上げているため、難関大に目指すための大きな足掛かりとなります。

茨城県には県立高校附属中が10校、そして県立中等教育学校が3校の計13校が設置されています。今回は、全13校の入試の仕組みと保護者ができる合格対策について解説します。

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こんな人にオススメの記事です!

  • 茨城県立中学の入試の仕組みが知りたい方
  • 茨城県立中学に合格するために保護者ができることを知りたい方

筆者の紹介

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コビーです!

6年ほど塾講師を務めていました。進路相談に関する経験と実績があります。経験を活かして、あなたに有益な情報をお届けできるように頑張ります!

それではいきましょう!

茨城県立中学で中高一貫教育を受けれる学校とは

中高一貫教育を行う県立校は、茨城県には全部で13校あります。

10校の高校附属中学校

学校名募集定員
水戸第一高等学校附属中学校80人
土浦第一高等学校附属中学校80人
日立第一高等学校附属中学校80人
太田第一高等学校附属中学校40人
鉾田第一高等学校附属中学校40人
竜ヶ崎第一高等学校附属中学校40人
下館第一高等学校附属中学校40人
下妻第一高等学校附属中学校40人
水海道第一高等学校附属中学校40人
鹿島高等学校附属中学校40人

高校附属中学では、附属中学の卒業者はそのまま内部進学で高校に入れます。高校附属中学は、高校から外部入学生を迎え入れている点が中等教育学校とは異なる点です。

高校附属中に入学するメリット

高校から新たな外部生が入るので、心機一転できる。特に外部生は高い競争率を勝ち抜いてきた受験の猛者だから、新たなライバルとして共に切磋琢磨する良き相手となる。

高校附属中に入学するデメリット

  • 高校で新たに外部生を迎え入れるため、中等教育学校と比較して定員が少ない。
  • 完全な中高一貫教育ではないため、思い切ったカリキュラムを組むことが難しい。

最大のメリットは高校から新たなライバルが必ず出現し、切磋琢磨の機会を得ることが出来るという点です。

3校の中等教育学校

学校名定員
並木中等教育学校160人
勝田中等教育学校120人
古河中等教育学校120人

中等教育学校は高校入試そのものが存在しない6年制の学校で、完全な中高一貫校です。高校から新たな生徒が入ってくることはありません。

中等教育学校に入学するメリット

  • 高校附属中よりも定員が3倍ほど多いため、チャンスを掴みやすい。
  • 普通の中高では実現できないようなカリキュラムの元、学習することができる。

高校附属中に入学するデメリット

  • 新たなライバルを得る機会が乏しく、気分がだらけがちになる生徒が発生しやすい。

学校側は高校から入学する外部生に気を遣う必要が無いので、授業進度や授業内容を充実させやすい点が中等教育学校の最大のメリットです。その反面、6年間で新たなライバルを得る機会が乏しく、人によってはだらけてしまうかもしれません。

茨城県立中学の入試の仕組み

茨城県教育委員会が試験を実行します。13校とも同一日程で行われるため併願はできません。

出願資格は居住場所に注意

出願資格は2点だけです。

出願資格

  • 小学校など義務教育学校の前期課程を、受験する年の3月に卒業する見込みの者
  • 保護者と共に県内に居住する者(※)

※志願時点では県外に居住していても、入学日までに保護者と共に県内に居住していればOK

県外から通学するのはNGですので注意してください。

合否の判定基準

合否に関わるのは次の4つです。

適性検査Ⅰ適性検査Ⅱ内申+面接合計点
100点100点50点250点
中学入試の点数内訳

適性検査Ⅰとは

「思考力、判断力及び課題を発見し解決する力」に関する試験と定められています。

内容は大問4つ編成で、算数、理科から出題さる傾向です。

適性検査Ⅱとは

「文章や資料を基に、読解力、分析力および自分の考えを表現する力」に関する試験と定められています。

内容は大問4つ編成で、国語、社会から主に出題される傾向です。

近年は複数の教科が融合した問題が出題される傾向があます。各学校の適性検査の合格点は次の記事でまとめていますので、ご参照ください。

参考記事

内申と面接の点数内訳

内申と面接の点数は合計50点で13校とも同じですが、点数の内訳は学校によって異なります。

学校名内申(換算後)面接評価方法
日立一高附属2525均等評価
太田一高附属3020内申重視
水戸一高附属3020内申重視
鉾田一高附属3020内申重視
鹿島高附属3020内申重視
土浦一高附属3020内申重視
竜ヶ崎一高附属545面接重視
下館一高附属2525均等評価
下妻一高附属3020内申重視
水海道一高附属3020内申重視
勝田中等2030面接重視
並木中等2525均等評価
古河中等3020内申重視
面接と内申の点数内訳 2025年版

学校によって、竜ヶ崎一高附属中のように面接を重視する学校がある一方で、水戸一高附属中のように内申点を重視する学校もあります。内申が不安な方は、面接で挽回しやすい学校を受験するのも良い作戦です。

内申点の詳細については次の記事で紹介しています。内申点の評価方法が不明な方はご参考下さい。

合わせて読みたい

面接って何が聞かれるの?

面接は受験者5人で1グループ、1グループあたり約20分です。面接のポイントを次の2つにまとめました。

面接対策のポイント

  • 志望理由を1分以内で話せるように練習すること
  • グループディスカッションの練習を十分行うこと

注意したいのはグループディスカッションです。小学校の頃に授業で行った経験が無い人も多いので、ぶっつけ本番で挑むと絶対に失敗します。模擬面接を無料で行っている塾もありますから、近隣の塾を利用して数多くこなしましょう。

面接は練習量で決まります。誰よりも多く回数をこなすことが、得点アップの近道です。

合格するために保護者ができること

情報収集して志望理由を明確にしよう

何より最初に対策できることは、志望理由の明確化です。

志望理由を最初に対策する理由

  • 志望理由書を提出しなければならないから(作成期限11月末)(※)
  • 面接で必ず問われるから

※2025年1月に実施された入試のスケジュールでは、2024年11月22日が作成期限でした。指定されたWeb上で期限内に作成し、プリントアウトして郵送するシステムです。

学校によってカリキュラム、教育方針、進路実績なども異なります。なぜその学校を志望しているのか、今一度自問自答してましょう。

面接で話す時間は短いですから、長くても1分以内を目標に志望理由を話せるようになりましょう。そのためには保護者と一緒に練習することが一番です。うまく話せるようになるまで、とことん練習しましょう。

グループディスカッションの練習の機会を増やす

グループディスカッションは保護者と二人だけでは練習することが難しいです。

小学校の授業だけでは十分な経験を積んだと言えないため、無料で模擬面接を行っている塾も多いです。

保護者ができることは、模擬面接を受ける機会を可能な限り多く得ることです。まずは最寄りの塾で無料の模擬面接が受けれるか確認しましょう。

内申点の対策を万全にしよう

上で説明した通り、13校中8校が内申重視です。内申対策を疎かにしてはいけません。内申は小学校5、6年の2年間の成績が加味されます。対策ポイントは次の4点です。

内申点対策のポイント

  • 6年生での欠席はなるべく避けること
  • 提出物の管理
  • テストの準備と対策
  • 毎日の学習時間の確保

6年生の場合、欠席日数が10日を超えると調査書に理由を書かなければなりません。相当な理由でない場合はマイナスポイントになり得ます。

テストの点数や提出物は評定の主要な評価基準ですから、保護者が提出物の管理を行うこと、そして家庭での学習時間を管理することが効果的です。

内申点の詳細は次の記事でまとめていますから、内容に不安がある方はご確認ください。

茨城県立中学入試の仕組み まとめ

入試は250点満点、うち200点は国語、算数、理科、社会の教科から出題される適性検査です。各学校の合格点は次の記事をご参照ください。

参考記事

-中学入試