中高一貫校は高い実績を上げているため、難関大に目指すための大きな足掛かりとなります。
茨城県には県立高校附属中が10校、そして県立中等教育学校が3校の計13校が設置されています。今回は、全13校の入試の仕組みと保護者ができる合格対策について解説します。

こんな人にオススメの記事です!
- 茨城県立中学の入試の仕組みが知りたい方
- 茨城県立中学に合格するために保護者ができることを知りたい方
それではいきましょう!
目次
茨城県立中学で中高一貫教育を受けれる学校とは
中高一貫教育を行う県立校は、茨城県には全部で13校あります。
10校の高校附属中学校
学校名 | 募集定員 |
---|---|
水戸第一高等学校附属中学校 | 80人 |
土浦第一高等学校附属中学校 | 80人 |
日立第一高等学校附属中学校 | 80人 |
太田第一高等学校附属中学校 | 40人 |
鉾田第一高等学校附属中学校 | 40人 |
竜ヶ崎第一高等学校附属中学校 | 40人 |
下館第一高等学校附属中学校 | 40人 |
下妻第一高等学校附属中学校 | 40人 |
水海道第一高等学校附属中学校 | 40人 |
鹿島高等学校附属中学校 | 40人 |
高校附属中学では、附属中学の卒業者はそのまま内部進学で高校に入れます。高校附属中学は、高校から外部入学生を迎え入れている点が中等教育学校とは異なる点です。
最大のメリットは高校から新たなライバルが必ず出現し、切磋琢磨の機会を得ることが出来るという点です。
3校の中等教育学校
学校名 | 定員 |
---|---|
並木中等教育学校 | 160人 |
勝田中等教育学校 | 120人 |
古河中等教育学校 | 120人 |
中等教育学校は高校入試そのものが存在しない6年制の学校で、完全な中高一貫校です。高校から新たな生徒が入ってくることはありません。
学校側は高校から入学する外部生に気を遣う必要が無いので、授業進度や授業内容を充実させやすい点が中等教育学校の最大のメリットです。その反面、6年間で新たなライバルを得る機会が乏しく、人によってはだらけてしまうかもしれません。
茨城県立中学の入試の仕組み
茨城県教育委員会が試験を実行します。13校とも同一日程で行われるため併願はできません。
出願資格は居住場所に注意
出願資格は2点だけです。
県外から通学するのはNGですので注意してください。
合否の判定基準
合否に関わるのは次の4つです。
適性検査Ⅰ | 適性検査Ⅱ | 内申+面接 | 合計点 |
---|---|---|---|
100点 | 100点 | 50点 | 250点 |
近年は複数の教科が融合した問題が出題される傾向があます。各学校の適性検査の合格点は次の記事でまとめていますので、ご参照ください。
内申と面接の点数内訳
内申と面接の点数は合計50点で13校とも同じですが、点数の内訳は学校によって異なります。
学校名 | 内申(換算後) | 面接 | 評価方法 |
---|---|---|---|
日立一高附属 | 25 | 25 | 均等評価 |
太田一高附属 | 30 | 20 | 内申重視 |
水戸一高附属 | 30 | 20 | 内申重視 |
鉾田一高附属 | 30 | 20 | 内申重視 |
鹿島高附属 | 30 | 20 | 内申重視 |
土浦一高附属 | 30 | 20 | 内申重視 |
竜ヶ崎一高附属 | 5 | 45 | 面接重視 |
下館一高附属 | 25 | 25 | 均等評価 |
下妻一高附属 | 30 | 20 | 内申重視 |
水海道一高附属 | 30 | 20 | 内申重視 |
勝田中等 | 20 | 30 | 面接重視 |
並木中等 | 25 | 25 | 均等評価 |
古河中等 | 30 | 20 | 内申重視 |
学校によって、竜ヶ崎一高附属中のように面接を重視する学校がある一方で、水戸一高附属中のように内申点を重視する学校もあります。内申が不安な方は、面接で挽回しやすい学校を受験するのも良い作戦です。
内申点の詳細については次の記事で紹介しています。内申点の評価方法が不明な方はご参考下さい。
面接って何が聞かれるの?
面接は受験者5人で1グループ、1グループあたり約20分です。面接のポイントを次の2つにまとめました。
注意したいのはグループディスカッションです。小学校の頃に授業で行った経験が無い人も多いので、ぶっつけ本番で挑むと絶対に失敗します。模擬面接を無料で行っている塾もありますから、近隣の塾を利用して数多くこなしましょう。
面接は練習量で決まります。誰よりも多く回数をこなすことが、得点アップの近道です。
合格するために保護者ができること
情報収集して志望理由を明確にしよう
何より最初に対策できることは、志望理由の明確化です。
学校によってカリキュラム、教育方針、進路実績なども異なります。なぜその学校を志望しているのか、今一度自問自答してましょう。
面接で話す時間は短いですから、長くても1分以内を目標に志望理由を話せるようになりましょう。そのためには保護者と一緒に練習することが一番です。うまく話せるようになるまで、とことん練習しましょう。
グループディスカッションの練習の機会を増やす
グループディスカッションは保護者と二人だけでは練習することが難しいです。
小学校の授業だけでは十分な経験を積んだと言えないため、無料で模擬面接を行っている塾も多いです。
保護者ができることは、模擬面接を受ける機会を可能な限り多く得ることです。まずは最寄りの塾で無料の模擬面接が受けれるか確認しましょう。
内申点の対策を万全にしよう
上で説明した通り、13校中8校が内申重視です。内申対策を疎かにしてはいけません。内申は小学校5、6年の2年間の成績が加味されます。対策ポイントは次の4点です。
6年生の場合、欠席日数が10日を超えると調査書に理由を書かなければなりません。相当な理由でない場合はマイナスポイントになり得ます。
テストの点数や提出物は評定の主要な評価基準ですから、保護者が提出物の管理を行うこと、そして家庭での学習時間を管理することが効果的です。
内申点の詳細は次の記事でまとめていますから、内容に不安がある方はご確認ください。
茨城県立中学入試の仕組み まとめ
入試は250点満点、うち200点は国語、算数、理科、社会の教科から出題される適性検査です。各学校の合格点は次の記事をご参照ください。