中学入試

【2026年】江戸川学園取手中学入試が変わった!仕組みと注意点を解説

こんにちは!コビーです。

特に私立は入試のシステムがわかりづらいですよね。今回は茨城県内トップの私立中学、江戸川学園取手中の入試で2026年から変わった点と、入試の仕組みについて紹介します。

この記事でわかること

  • 江戸川学園取手中の入試で、2026年から変更されたポイント
  • 江戸川学園取手中の入試の仕組み

筆者の紹介

コビー
コビー

コビーです!

6年ほど塾講師をしていました。進路相談の経験を活かして、あなたに有益な情報をお届けできるように頑張ります!

結論

  • 英語が必須科目ではなくなり、試験のハードルが下がった
  • 入試回数が増え、受けやすくなった
  • ハードルの低下、受験者が増えやすくなったことで倍率上昇が予想される

その他詳細は後ほど紹介します。

江戸川学園取手中はこんな学校

  • 小中高一貫校
  • 中・高で2229名の生徒数(※)
  • 生徒は千葉在住が約半数、次点で茨城、東京の順に多いです

(※) 2024年4月時点の数字

それではいきましょう!

江戸川学園取手中学の入試が変わったポイント2つ

試験科目から英語が削減

入試では3種類の試験型の中から選んで受験することができます。2022年度から2025年までの試験科目では、全ての試験型に英語が含まれていました。

試験型試験科目
5教科型国語・算数・英語・理科・社会
英語型国語・算数・英語
適性型適性A・適性B・英語
2025年までの試験科目

2026年以降では、英語が回避可能になる予定です英語が得意な生徒は英語力が活かせるように、英語を含む試験型も残しています。変更の理由は受験者の負担を減らすこと、そして英語以外の4教科に集中して欲しいという願いがあるそうです(読売新聞の対談記事より)。

試験型試験科目
4教科型国語・算数・理科・社会
英語型国語・算数・英語
適性型適性A・適性B
2026年以降の試験科目

ポイント

英語が得意な受験者だけ、英語を含む試験を選択できるようになりました。

注意点

入試のハードルが下がったため、倍率の増加、試験内容の難化があるかもしれません。

難化しても試験当日に焦らないために、模試を可能な限り多く受けて場慣れしましょう

入試のチャンスが1回増加

2025年度入試までは計4回の入試が行われていましたが、2026年度入試以降では入試回数が1回増えます。日程を確認しましょう。

試験名日程定員備考
適性型入試2025年12月13日(土)40従来通り
1月9日入試2026年1月9日(金)70新規追加
1月17日入試2026年1月17日(土)70定員減少
1月25日入試2026年1月25日(日)50従来通り
2月5日入試2026年2月5日(木)若干名従来通り
2026年度入試のスケジュール

1月9日入試が2026年より追加された試験です。全体の定員は変わりませんが、1月17日入試の定員が二分されました。

注意点

東京・千葉の中学入試解禁日よりも早い日程で試験日が追加されました。東京・千葉エリアからの受験者が増加する見込みで、倍率も例年より上がるかもしれません。

滑り止めや練習に受ける子も多いため、チャンスの増加と共に受験者数は増加する予想です

江戸川学園取手中学の入試システムと5つのポイント

江戸川学園取手中の入試システムを熟知されていない方に向けて、入試のシステムをおさらいします。注目したいポイントは5つです。順に紹介しますから、このまま読み進めて下さい。

医学ジュニアなど3コースから選択

江戸川学園取手中では、3つのコースから選択して受けることができます。定員は江戸川学園取手小学校からの内部進学者90人と外部生230人を合わせて320人です。

コース名定員偏差値(※)
東大ジュニア80人69
医科ジュニア80人68
難関大ジュニア160人66
各コースの定員と偏差値

※適性型入試の偏差値 (出典:首都圏模試センター)

入試の合格基準

公立と異なり、県外からの受験生でも減点されませんし、男女で評価方法が変わることもありません。江戸川学園取手中学は、入試の合格ラインの目安について次の様に答えています。

合格の目安

受験者全体の平均点を50とするなら・・・

医科ジュニア・東大ジュニアの合格ライン:70

難関大ジュニアの合格ライン:60

例えば2025年度の5科目型の合格点と全体平均点を見てみましょう。東大ジュニアは、難関大ジュニアよりも1割程多くの点数を取らなければ合格できません

試験名全体平均東大・合格者平均難関大・合格者平均
第1回入試225.7270.1244.8
第2回入試218.6259.4234.4
第3回入試217.4261.8252.0
2025年度 5科目型の合格点

難易度は東大>医科>難関大の順で、医科の合格点は東大と難関大の中間あたりですよ

スライド合格制度と挽回のチャンス

東大ジュニア・医科ジュニアに不合格になったとしても、合格点を満たしていれば難関大ジュニアにスライド合格できる場合があります。希望しないコースに合格した場合でも、挽回のチャンスがあります。

挽回のチャンス

  • 入学後でも1年ごとにコース変更のチャンスがある
  • 入試を再チャレンジし、希望するコースに合格するチャンスを得る。詳しくは後述します。

再チャレンジ制度で希望コースに合格

複数回受験することにより、希望するコースを目指すことができます。2回以上受験する場合、受験料は変わりません。

受験回数受験料
1回20,000円
2回以上30,000円
受験回数と受験料の関係

後ろの日程になるほど定員が減少するため、倍率が桁違いに高くなります。1月中には結果を出したいですね。

注意点

東京・千葉の中学入試解禁日よりも早い日程で試験日が追加されました。東京・千葉エリアからの受験者が増加する見込みで、倍率も例年より上がるかもしれません。

ギリギリ届かなかった場合のみ再チャレンジしましょう。

特待生制度で最大74万円が免除

江戸川学園取手中学では、成績がきわめて優秀である受験生に対して、2種類の特待生制度を設けています。

種別免除対象免除額
A特待入学納入金、1年間の授業料746,000円
B特待入学納入金のみ350,000円

A特待では、年度ごとに特待継続の審査があります。優秀な成績を維持できれば、複数年の授業料が免除になりますよ!

2025年度入試の実績

毎年数十人程度が特待生として合格します。2025年度入試の合格実績は次の通りです。

試験名A特待B特待
適性型入試3人3人
第1回入試20人25人
第2回入試11人11人
第3回入試1人1人
2025年度の特待合格生

全試験日程でA特待で35人、B特待で40人が合格しています。2025年度入試では全コースで725人が合格していますから、約1割が特待生度で合格していることになります。

合格者のトップ5%がA特待、トップ10%までがB特待ですね。

江戸川学園取手中学の入試変更点まとめ

英語が回避可能になったことにより試験のハードルが下がったこと、そして東京・千葉エリアの入試解禁日よりも前に入試のチャンスが追加されたことにより、特に年明けの1回目、そして2回目の入試の倍率は今まで以上になるかもしれません。

準備を怠らないように、早めの対策を心がけましょう。

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