「日立北高って何点とれば受かるの?」
「倍率ってどのくらい?」
今回は日立北高の偏差値、倍率、合格点と内申点の目安を解説します。
志望校の選定や合格の可能性を知りたい時に参考にしてください。
それではいきましょう!
日立北高の偏差値と倍率
日立北高の偏差値(模試別)
| 模試名 | 普通科の偏差値 |
|---|---|
| 茨統(茨城統一テスト協会) | 59 |
| オープン模試(茨進) | 52 |
茨城県内で人気の模試2つの偏差値を紹介します。
茨城統一模試(通称「茨統」)は県内で最も受験者が多いため、判定が正確な模試として有名です。
オープン模試は茨進が主催する模試で、茨統よりも偏差値が低く出ています。
日立北高の偏差値は59(茨統)ですから、教科書レベルの基礎知識だけでも合格圏内に届く難度です。
基礎力アップには全単元の網羅が必須なので、不安な方は短時間で基礎力が確認できる参考書を解いてみましょう。
下の記事では基礎力アップにおすすめな参考書を紹介していますから、ぜひ読んでください。
日立北高と近隣校の偏差値比較
日立北高と近隣の高校の偏差値を比較してみましょう。表は全てA判定(合格率80%以上)の偏差値です。
近隣高とはいえ周囲には似た偏差値の高校は無いので、かなり離れた地域の高校も含んでいます。
| 高校名 | 茨統の偏差値 | オープン模試の偏差値 |
|---|---|---|
| 水戸第一 | 72 | 70 |
| 日立第一 | 68 | 64 |
| 緑岡 | 68 | 62 |
| 茨城高専 | 66 | 62 |
| 水戸第二 | 65 | 58 |
| 水戸桜ノ牧 | 62 | 58 |
| 日立北 | 59 | 52 |
| 太田第一 | 57 | 48 |
| 多賀 | 53 | 47 |
| 日立商業 | 50 | 44 |
| 日立工業 | 46 | 40 |
| 日立第二 | 44 | 40 |
日立北高は日立一高に続き地域で2番目に偏差値が高い学校です。
日立一高とは偏差値が10も離れているので、もう少しランクが上の学校に行きたい場合は遠い高校しか選択肢がありません。
一高を受けてダメなら私立の水城や茨高に進む、という流れが定番です。
一方で、日北にギリ届かない場合は地域3番手の多賀高に進むことになります。
日立一高の合格点も見たいよって方は、次の記事でまとめていますからご参考下さい。
日立北高の入試倍率 10年分(共通+特色)

| 試験実施年 | 倍率 | 定員 |
|---|---|---|
| 2025年 | 0.97 | 200 |
| 2024年 | 1.05 | 200 |
| 2023年 | 0.87 | 240 |
| 2022年 | 0.86 | 240 |
| 2021年 | 1.05 | 240 |
| 2020年 | 1.10 | 240 |
| 2019年 | 1.13 | 240 |
| 2018年 | 1.19 | 240 |
| 2017年 | 1.18 | 240 |
| 2016年 | 1.29 | 240 |
茨城県教育委員会の公式資料に基づいて紹介しています。
ここ4年ほどは定員割れが頻発している状況です。
しかし定員割れした場合でも足切りされる場合があるので注意しましょう。
例えば2025年では4名、2023年では10名、2022年では9名の定員内不合格者がいました。
2026年も1倍前後になる予想です
日立北高の特色選抜について
日立北高では若干名の特色選抜があります。
学力検査500点、調査書250点、面接50点の計800点満点が合否基準です。
特色選抜の倍率を紹介しましょう。
| 試験実施年 | 倍率 | 定員 |
|---|---|---|
| 2025年 | 0.55 | 20 |
| 2024年 | 0.60 | 20 |
| 2023年 | 0.79 | 24 |
| 2022年 | 0.83 | 24 |
| 2021年 | 0.92 | 24 |
| 2020年 | 1.08 | 24 |
| 2019年 | 1.21 | 24 |
| 2018年 | 0.96 | 24 |
| 2017年 | 2.08 | 24 |
| 2016年 | 1.08 | 24 |
5年連続で定員割れですが、2024~2025年では1~2名の定員内不合格者がいます。
日北が公開する2026年度特色選抜の応募資格を抜粋して紹介します。
日立北高の合格に必要な当日点と内申点
当日点は280点、内申点は80点が足切りの目安です
合格のハードルは高くありません。
足切りの基準が不明瞭なので、当日点が280点以下でも、内申点が80点以下でも合格できる可能性は十分あります。
しかし250点では合格が難しいと言われているので、低すぎる場合は要注意です。
受験者同士が情報を交換している高校受験ナビでは、330点が合格者のボリュームゾーンと言われています。
中には400点近くで合格する人もいますから、300点以下で合格すると入学後の勉強が大変です。
模試や実力テストでは350点を目標にしましょう。
ベネッセが公開している合格者の情報などから、2024年と2025年入試の合格者の点数を集計しましたので紹介します。

合計6人分の当日点と内申点を集めました。
上の点数マップでは425点など、かなり高い点数の生徒も入学しています。
日立一高にギリ届くか不安で日北に進路変更した子など、400点以上もそこそこ居るようです。
内申点も120点前後の生徒もいるので、定員割れだからと学力が低い状態で入学すると後で苦労するでしょう。
入学後はこれらの学友と切磋琢磨することになりますから、可能な限り学力をつけてから入学することが大切です。
少なくとも350点以上は目指したいですね。
日立北高に上位で合格するための心得3つ
日北は合格のハードルが低い一方で、生徒のレベルが幅広いです。
巷では自称進学校とも言われていますが、難関大を目指す人が多い進学校であることに違いありません。
難関大に合格するためには中学からコツコツと学力を積み上げることが肝心なので、
合格を目指すのではなく、上位で合格することを目指しましょう。
鶏口となるとも牛後となるなかれって昔の人も言ってます
要は日立一高の様なハイレベルな進学校で底辺を彷徨うよりも、日北のトップ5を目指した方が良いよってことです。
①入学後に苦労しないためのコツ2つ
280点(1教科56点)は、少し勉強すれば誰でも合格できるレベルです。
しかし入学後からスムーズに勉強についていくためには、そしてMARCH以上の大学を目指すのであれば最低でも350点を目指しましょう。
350点は基礎力がついていれば到達可能な範囲です。
やれば出来る!この気概で勉強に打ち込んでください
得意単元が出題されれば点数は伸びるものの、苦手単元が出たら点数が落ちる。
そもそも得意単元が無くて点数が頭打ちになる、というのはよくあるパターンです。
どちらも基礎知識が不足しています。
やらなきゃいけない事はたった2つだけです。
入試までには時間が限られているので、効率を意識して短時間で終わらせなければなりません。
全範囲の総復習は、網羅性はあるものの問題数が少ない薄めの本がおすすめです。
例えば数学なら「中学3年間の総復習」であれば、たった2週間で苦手単元がわかります。
苦手単元を重点的に克服するなら、単元別に入試レベルの問題を収録している分厚めの問題集がおすすめです。
特に「分野別過去問」は受験生の必携本で、やりこむ時間があれば下妻一高など上のランクも目指せる良書です。
教科別のおすすめ参考書は次の記事でも詳しく書いていますから、気になる方は合わせてお読みください。
②日立の個別指導塾には文系科目に強い講師が少ない
日立市は茨城県内でも比較的に人口が多い地域なので、中央進学会や茨進など大手の中でも実績が高い塾が多いです。
特に常磐線の日立、十王、高萩駅周辺は集団・個別ともに選択肢が多いですよね。
スクールIEやトライなど個別指導塾を利用する方も多いでしょう。
ただ、日立エリアの個別指導塾には1点注意したいことがあります。
茨進や中央進学会などの集団指導ではプロ講師が授業を行いますが、スクールIEやトライを始めとする個別指導塾では近隣の大学生が講師を務めるのが一般的です。
日立エリアで有名な大学といえば茨大でしょう。
茨大日立キャンパスには工学部がありますが、文系の学部はありません。
だから文型科目に強い先生が少ないんですよ。
「いやいや、国立大だから5教科出来るんでしょ?」
と思うかもしれませんが、茨大工学部の二次試験に社会や国語は含まれません。
社会や国語が問われるのは共通テストだけなので、茨大工学部は文系科目を重点的に対策する必要が無いんですよ。
そして茨大生が講師ならまだ良い方ですが、茨キリ大生が講師になる場合もあります。
個別指導でも対面型の場合は講師の交代が難しいので、対面にこだわるならあまり勉強が得意じゃない先生にあたることもある、という点は注意したいですね。
気になる方は値段は高くなりますが、茨進等の集団型、またはプロ講師が指導する個別指導塾を利用しましょう。
対面にこだわらないのであれば、オンラインも一つの選択肢です。
オンラインなら安価で東大生やプロ講師のマンツーマン指導を受けることが出来るので、検討するのもアリですよ。
東大では理系であっても二次試験で文型科目があるので、東大生はオールマイティーに何でもできる点が安心できますね。
オンライン指導については次の記事で詳しく書いていますから、気になる方はぜひ読んでください。
③過去問研究を怠らない
既に出た問題は出題されないから、過去問はやる意味がないと考える子もいます。
でも高校入試は都道府県によって出題傾向が変わるので、傾向の把握はめちゃくちゃ大事なんですよ。
例えば茨城県では自由作文問題が無い代わりに、選択問題でも深い知識が求められる多分野の融合問題が他府県と比べて多い傾向があります。
独特な問題が出題された事もあるので、茨城県の過去問は必ず着手しましょう。
過去問では次の点に慣れることが大切です。
決められた時間内に全部に目を通すために、時間配分に慣れることが重要です。
英語や国語など、長い文章を時間内に読み切るための集中力が無いと点数が伸び悩みます。
記述問題の出題傾向は年々変わっていますから、最新傾向を知りましょう。
その他、効率の高い過去問の勉強方法は次の記事をご覧ください。
日立北高の偏差値と合格ラインまとめ
日北に合格すること自体は低いハードルですが、合格者のレベルが幅広いので上位で合格しないと入学後に苦労します。
MARCH以上の難関大を志望する生徒が多いですが、実際に合格を勝ち取るのはごくわずかです。
将来的に希望する進路につくためにも、最低でも350点以上を目指しましょう。
350点に届かない子は次の記事で紹介する参考書の周回が効果的です。
弱点の発見と克服をひたすら繰り返すことが合格の秘訣です
日立エリアの個別学習塾を利用する際は、講師の質に注意しましょう。
茨大生講師でも文系科目が苦手な先生が多く、最悪の場合茨キリ大生が講師につく場合もあります。
対面の場合は講師の変更が難しいので、可能であればオンライン型を利用することも検討してみて下さい。
東大生やプロ講師のマンツーマン指導でも、対面型と同じ料金帯で利用することができます。
詳しくは次の記事で紹介していますから、合わせてお読みください。


