勉強できなくても楽しく人生を謳歌している人は沢山もいるし、勉強って人生で絶対やらなきゃいけないことじゃないよね。でも僕は勉強と向き合った方が、人生が豊かになると思うんや。今回はそんな話です。
読んでほしい人
- 学校の勉強の意味が分からなくてモヤモヤしている方
- 何をするにしても自分に自信が無い方
こんな人が書いています
元々勉強が大嫌いで、中学の頃は毎日遅くまでゲームセンターに入り浸っていた出来損ない。
その後それなりの大学を卒業できる程度には勉強に打ち込んだ経験はあるものの、就職後しばらく経ってからようやく勉強する意味に気づいた。
失敗を避けることが難しい職種なこともあり、いつも実績から得た自信を糧に失敗から立ち直る。
勉強は自信に繋がるため、勉強は将来挫折するほど悩んだときにどうすれば良いか教えてくれる良いテーマだと信じている。
難しい数学や、専門的な理科知識、古文や漢文といったものは、将来役立つ人は限られますよね。
ぼくの場合、古典は今のところ役に立っていません。例えば古典を例に挙げると、文科省は次のように古典の学習目標を掲げています。
古典としての古文と漢文を読解し鑑賞する能力を養うとともに、ものの見方、感じ方、考え方を広くし、古典に親しむことによって人生を豊かにする態度を育てる。
第1節 国語:文部科学省 (mext.go.jp)
ぶっちゃけ勉強したい人だけ勉強すれば良いよね。
子どもにしてみれば、学校で習う教科が将来どのように役立つかわかりません。習得する意味がよくわからないものを強要されている立場ともとれます。
ではなぜ勉強は大事なのでしょうか。この記事を読むことで、学校の勉強が大切な理由が分かります。
学校で勉強する3つの意味
この記事で伝えたいことは次の内容です。
学校で勉強する3つの意味
学校の勉強の意味は、自信をつけること!
- 勉強に向き合い、数々の壁を乗り越えることで自信がついてゆく
- 将来、壁に直面したときに乗り越えられる自信が身につく
僕が思うに学校の勉強の一番大切な意味は、勉強に打ち込む過程で自信が育まれるということです。それは、勉強を通じて様々な壁に直面し、乗り越えていくことで自信が増すからです。身についた自信は、将来絶対に役に立ちます。
自信が無ければ、今後の人生で躓いたときに再び立ち上がれなかったり、大きな壁を前にして足踏みしたまま止まってしまうことにもなるでしょう。CAMUI型ハイブリッドロケットや、その他宇宙開発を手掛ける植松努さんが「自信」について良いことを言っていたのでリンクを貼っておきます。題名は英語ですが、日本語で話されているので安心してください。
自信をつけるために目標に近づこう!
- 夢を持つことで進むべき方向が分かる
- 10~20年後の夢は遠すぎるため、中間目標をたくさん作る
僕は、人生を豊かにするためには夢をもつことだと考えます。
例えば冒頭で述べた植松さんのように、「宇宙事業に参入する」という大きな夢を設定した場合、今自分がその夢に近づいているか遠ざかっているか、または進んでいるつもりが距離が変わらない位置で右往左往しているのかがわかりにくいです。夢にアプローチするには、まず夢と今の自分の中間にいくつか目標を作ると分かりやすくなります。
自信をつけるために目標にアプローチする
- 近くに目標を設定することで、達成条件が具体的になる
目に見える近くの事を目標にしてみるといいよ!
まずは近くの目標として「苦手科目で平均点をとる」、というような目標を設定するのも良い考えだと思います。
そこに向かって、例えば「1日5分苦手科目の勉強を3週間続けること」を一つ目の中間目標とするなら、さらにそこまでの短期目標として、「今日やる」、「3日間続ける」、「1週間続ける」、「3週間続ける」と細分化して目標を設定すると良いでしょう。
目標は子ども自らが設定することが理想ですが、難しい場合は保護者が一緒に考えてあげてください。
スケジュールを可視化することで自信がつく!
- 目標までのスケジュールを可視化することで、事前に心構えができる
- 目標までの壁の高さを認識することで、壁を乗り超えた後で自分の成長を感じやすい
目標までのスケジュールを事前に可視化することはとても大切です。
可視化には二つ理由があります。
- 事前に把握することで心構えができること。
- 目標までの高さを認識して、自分の成長を感じさせること。
1つ目の理由として、1日5分の勉強を3週間続けた次の日に、じゃぁ今日から30分に増やしましょうと言われたところで、子どもにとっては受け入れがたいかもしれません。事前に覚悟を決めることは大事です。
2つ目の理由は、目標までの壁の高さを事前に認識することです。これは壁を越えた後で、自分が以前感じていた壁が、実際には対して高くなかったと再認識することで、自分の成長を感じさせる効果があります。また、最初の壁があまりにも高いと感じる場合は、1枚目の壁のハードルを調整することで取り組みやすくする狙いがあります。
自信をつけるために小さな目標の達成を繰り返そう!
- 何度も目標を達成することで、自信は増す。
- 失敗は成功のための布石。
- 同じ失敗を繰り返してしまっても大丈夫!
自信は成功体験を積み重ねることで育まれます。成功体験を得るには、上記に紹介した目標やスケジュールなど、学習計画を立てることが必須です。
なぜなら目標に向かって進んでいるか後退しているかは、そもそも目標を設定してないと判断できません。
中学校、高校では中間テストや期末テストが定期的に行われます。例えばそのテストで、事前に計画していた「苦手科目を平均点以上にする」、「学年で10位以内に入る」などの中期目標に対して、成功したか失敗したか定量的に判断することができます。
失敗は成功の母、失敗を恐れない姿勢が大切
失敗自体は悪いことではありません。テストの点数が低いこと自体は何ら問題ないのです。ただ、その失敗を分析して原因を抽出することで、次にまた同じ失敗をしないように対策を立てることが肝心です。つまり失敗自体は気にする必要はなく、失敗した過程にこそ気を配らなければなりません。
しかし誰でも同じ失敗を繰り返すことがあります。そして、同じ失敗を繰り返すこと自体も、実は問題ではありません。それは、前回施した対策に欠陥があったことが新たに判明したからです。対策の欠陥を抽出し、新たな対策を考えて次こそは同じ失敗をしないようにしましょう。ちょうど下の図のような感じです。
同じ失敗をしても大丈夫!
僕は研究者という職業柄、よく失敗を経験します。それは人類史上今まで誰もやったことが無い分野を、毎日手探りしながら進むからです。同じ失敗をすることもあります。でもその都度失敗の原因を追究して、今度は別の道を探そうとか、そうして道を切り開きます。そうして四苦八苦しながら目標地点に到達したときは感無量になります。
勉強も同じだと僕は思います。勉強が苦手な子どもにとって、勉強する習慣を身に着ける過程はとてもハードルが高く、闇雲の中をすすむかの様に思うかもしれません。同じ失敗を何度も繰り返し、その度に別の道を模索する経験も、とても大切で貴重な経験となります。
つまり失敗を恐れずに、失敗しても対策を考えながら前に進みましょう。進むことを止めてしまうことが、一番危険な状態です。保護者の方も、点数が低い程度で叱らないであげてください。失敗は経験するほど強くなります。
学校の勉強は自信をつけるための絶好のテーマ
今回の内容をまとめます。
学校で勉強する3つの意味
子どもは今後の人生で数多くのことに挑戦します。その時には挑戦に失敗して挫折することや、成功して次のステージに進むことを体験します。学校の勉強は、失敗を次に活かす方法を考えることや、超えられなかった壁に再び挑む練習として最良のテーマになります。失敗を経験した数と、乗り越えた壁の数が自信となります。もし挫折しても、立ち上がる勇気を培えます。僕は、これこそが一番大きな勉強の意義だと思います。
ということで、1日5分からで良いですからまずは勉強の習慣を身につけましょう。
それではっ
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