明光義塾のバイトの評判って色々言われているけど、実際どうなの?
ぼくは学生時代に明光義塾でバイトしてたんや。バイトしていて気付いたことも多いから、実際にバイトしていた人の声の一つやと思って読んでくれたらうれしいな。
読んでほしい人
- 明光義塾のバイトを検討している大学生
- 塾講師のバイトが未経験な方
- 明光義塾のバイトがブラックか確認したい方
筆者は大学生の頃に明光義塾や、その他の個別指導塾、家庭教師でバイトしていて気がついたことがあります。それは、教育に関心が無い人には講師系のバイトは向いていないということです。
一方で、これから教員になることを目指している人や、将来教育業界で活躍したい人、教育業界に並みならぬ熱意がある人にとって、明光義塾は最高の修業の場の一つと言えます。
ただバイト代が欲しいだけなら飲食の方が良いです。それでも教育に熱意があり、明光義塾でバイトしたいと考えている人に向けて、明光義塾でバイトする際の注意点について紹介します。
こんな人が書いています
ぼくは明光義塾を含め、個別指導塾5教室で6年間講師として働いていました。
ブラックバイトと言われた2015年前後で明光義塾で勤務していたため、あの一件からどのように明光義塾が変化したか身をもって経験してきました。
勤務経験の中で出会った同僚の先生や、150人以上の生徒を参考に、明光義塾でのバイトについて注意点を紹介します。
この記事の結論
明光義塾はブラックではありません。
サービス残業の指示も無く、給与未払いもありません。
しかし他業種と比較するとシフト面で融通がききにくい他、上司や保護者、生徒からの評価など気にしなければいけない事が多いので、バイト代が欲しいだけなら飲食など他業種のバイトの方が稼ぎやすいです。
ただし、教育業界に興味があるなら明光義塾では様々な先生と交流することができるので、良い勉強と修業の場になります。
明光義塾でバイトするときに参考にしたい5つの事実
この記事で紹介する内容はこちらです。
明光義塾でバイトするときに参考にしたい5つの真実
明光義塾の仕組み|地域によって運営方法が違う理由
フランチャイズだから、同じ明光義塾でも経営方針が異なる場合がある。
明光義塾は株式会社明光ネットワークジャパンが展開するフランチャイズの塾です。
フランチャイズとは、企業が有する経営ノウハウを加盟店に与える一方で、本部にロイヤリティを支払う経営方針のことです。コンビニと同じですね。
フランチャイズって何?
もう少し分かりやすく説明すると、明光ネットワークジャパンはフランチャイズ協力者に明光義塾のブランド、塾運営のノウハウを提供していますが、生徒の募集や授業、講師の育成、その他塾の運用に関する業務は経営者に任されています。
明光義塾はブランド名、塾を運用する会社とブランドを提供する会社は違うということです。
複数の明光義塾を経営する会社もあり、例えば茨城県の明光義塾を複数運営している会社として株式会社ワールドオーエーなどが挙げられます。ワールドオーエーは明光ネットワークジャパンの子会社ではありませんが、明光ネットワークジャパンが100%出資している子会社が明光義塾を経営している地域もあります。
例えば京都や奈良、大阪の明光義塾を運営している株式会社TOMONIや、東京、神奈川近辺の塾を運営している株式会社ケイラインは明光ネットワークジャパンの子会社です。これら子会社が経営する明光義塾は、いわば明光ネットワークジャパンの直営塾とも言えるでしょう。
注意したい点は、同じ明光義塾と言えども地域によって運営会社が異なるため、例えば茨城県内の明光義塾と京都府内の明光義塾では運営方法が異なる場合があります。
これから紹介する内容は他の地域とも通じるところもあるとは思いますが、飽くまで茨城県内の明光義塾の話だと思って読んでください。
実際稼げるの?給与面を紹介!
時給はいくら?
- 概ね最低賃金の一割増し程度の時給
明光義塾の時給は地域によって地域によって差があります。
明光義塾ホームページで紹介されている時給の基準は1,140円ですが、2024年現在で最低賃金が最も低い岩手県(最低賃金:893円)では時給1,000円~、最も高い東京都(最低賃金:1,113円)では時給1230円~です。これらの地域ごとの時給の情報は明光義塾のホームページで調査した結果です。
最低賃金より1割増し程度の時給で、決して高いとは言えません。
この時給は授業時間にのみ発生することに注意しましょう。授業時間以外の時給はほぼ最低賃金と同程度になります。
授業時間以外とは、例えば授業前後で行う授業準備や事務作業のことですね。
注意したいポイント
- 地域や教室によっては時給ではなく1授業90分あたりのコマ給で掲載している。
- 例:「コマ給(90分)1,500円」などの表記
一見他のバイト先候補と比較して高いと錯覚してしまうかもしれませんが、時給換算してみると特別高いわけではない点に注意しましょう。
シフトの柔軟性について
- シフトの自由度が低いので、稼ぎたくてもシフトを増やせないことがある。
- シフトを減らしたいときでも、シフトを簡単に減らせないことがある。
最も注意したいことは、他の飲食などのバイトと比較するとシフトの自由度が低い点です。
週3入りたいです、土曜日はちょっと難しいです、といった要望には可能な限り沿うようにシフトを組んでくれます。
しかし担当制なので、来月はちょっと用事があるので週2に減らしたいです、というような要望がいつも通るとは限りません。
叶った場合でも、来月は用事が無いので週3に戻してほしいです。という要望が通るとは限りません。自分が外れていた間に担当した先生が気に入られれば、そのまま担当を外されてしまうこともありえます。
シフト調整だけでなく、生徒と先生の相性が合わないと判断されれば担当から外されます。
他に担当できる生徒がいなければ、週当たりの授業数が減るので給与が大幅に減ることもあります。
逆に担当生徒が増えると授業数も増えますが、今度は休みが取りずらくなります。例えば春期講習や夏期講習、冬期講習などといった期間は授業数が増えるので、サークルとバイトの両立が難しくなりますし、おちおち旅行にも行っていられません。
シフトは柔軟に変更できないこと、バイトの日数が生徒や塾の都合で決まってしまう点は十分注意しましょう。
全ては室長からの評価次第、評価が悪ければバイト環境は最悪!
室長が教室の運営を主導しています。室長からの評価が低いと自分が思う通りに働けなくなります。
室長からの評価が低い先生は、担当を外されたり新たな担当生徒をつけてもらえない場合があります。
同じ立場のバイト同士でも、室長に気に入られれば担当を増やしてもらいやすく、シフトも柔軟に変更してもらいやすくなります。
当然優秀な先生には辞めてほしくないですから、同じバイトでも待遇には優劣がつきます。他の飲食等のバイトでも、優秀なバイトと使えないバイトなら優秀なバイトを優遇するのは当たり前のことです。
先生を評価するにあたり、室長が気にするのは主に以下の4点です。
- 塾内での勤務態度
- 授業中の指導姿勢
- 毎授業後に作成する申し送り資料の完成度
- 毎授業前に行う授業準備の完成度
注意したいポイント
- 特に「授業準備」「申し送り資料の作成」は慣れないうちはしっかりやろうと思えば多くの時間がかかる。
- しかし使える時間は有限で、授業準備は20分程度、申し送り資料の作成は10分程度で済ませなければいけない。
基本的には一日2コマ(180分)、6人の生徒が相手ですから6人分の授業準備をしてから授業を始めなければなりません。申し送り資料も6人分を作成します。
始めたての慣れない間は、決められた時間内に如何に完成度を高くするか意識しながら勤務することがとても重要です。
明光義塾はサービス残業がある?
2015年以降はサービス残業を指示されることはなくなった。
明光義塾は2015年にブラック企業大賞にノミネートされています。筆者は丁度その前後で働いていましたが、働き方はこの一件で大きく変わりました。
筆者が勤務していた教室では、2015年以前は教室外(勤務時間外)での授業準備の指示、タイムカードの改ざんの指示が毎回のように発生していましたが、この一件からはパタリと無くなり、タイムカード通りの給与が出るようになりました。
しかし注意したいのは、高い熱意をもって自己研鑽に励んでいる先生達が一定数いることです。
例えば生徒一人ひとりの理解度に合わせてノートやプリントを自主的に作成し、授業で使用するなどといったケースです。あたりまえですが、規定された時間内にこれらの授業準備が終わるはずがありません。
上のケースでは業務に直接関わる内容ですから、ここでは上記の自己研鑽の事を「サービス残業」と呼びます。
注意したいポイント
- 自主的なサービス残業は黙認されている状況
- サービス残業を多く行う先生ほど、室長からの評価は上がりやすい
特に教員を目指す先生たちは熱意が強いため、自主的にサービス残業を行う先生たちが居ます。
この自主的なサービス残業によって当然室長からの評価は上がるので、規定の勤務時間通りに働いている先生達の評価は相対的に下がる結果に繋がります。
その結果、サービス残業が多い先生ほど室長からの評価が高くなり、シフト面でも他の先生より優遇されるようになります。逆にサービス残業を行わない先生はシフト面で不利を被る場合があります。
これらのサービス残業は、バイトが自主的に勤務場所以外で行っているので明光義塾側には管理責任がありません。しかし黙認しているというのが現状です。
この黙認が悪いといっているわけではありませんよ。勤務外でやっていることについて管理しようもなければ、やる気がある先生の気を削ぐのも良くありませんし、利用者にとってはそういった先生が多い方がありがたいですからね。
教員を目指している学生が多い、例えば教育学部を備える大学が近くにある教室などではこの現象が顕著な傾向があります。サービス残業を行いたくない方は、周囲に教育学部の学生が居ないような地域の教室に勤務するようにしましょう。
最大のメリットは教育者として様々な経験が積めること
これまでデメリットばかり語ってきましたが、メリットもあります。
それは様々な先生と出会えるので授業準備の方法や指導方法、保護者や生徒との対話方法など、優秀な先生の特徴を学ぶことができる点です。
ぼくの場合、個別に授業ノートやプリントを作成している先生からは、特に指導方法や生徒と向き合う姿勢について勉強させていただきました。
保護者との面談は基本的に室長が行うので、保護者の悩みに寄り添う姿勢など室長から学んだことは多いです。
この経験は、後に行う家庭教師や他塾での勤務において、大きな影響を与えたことは言うまでもありません。特に家庭教師の場合、先生は生徒だけでなく保護者と向き合う場面が多いですからね。
私は教育者にはなりませんでしたが、教育者を志す人であれば尚更、かけがえのない勉強の機会を多く与えてくれる場所なので、貴重な経験を積むことができます。先生志望の教育学部の学生にはぴったりと言えるでしょう。
明光義塾でバイトするときに参考にしたい評判まとめ
今回紹介した内容はこちらです。
明光義塾でバイトするときに参考にしたい5つの真実
これから教員になることを目指している人や、将来教育業界で活躍したい人にとっては良い修業の場とも言えます。
ただバイト代が欲しいだけなら飲食の方が良いです。
上司の評価に毎回敏感に気にするのも嫌だけど、教育の場を経験したいという方は家庭教師やオンライン塾を強くおすすめします。なぜなら毎回勤務の度に上司から小言を言われることもなく、特に家庭と講師が個人契約するタイプの家庭教師の場合はそもそも上司が居ませんからね。
ただ、もちろんそっちはそっちなりの苦労はあります。その苦労話はまたの機会にお話ししましょう。
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