「水戸二高ってどのレベルの大学に進学できるの?」
「既卒を含めたデータはよく見るけど、現役生の進学率が知りたい」
今回は水戸二高の進学実績について、2023~2025年までの3年分を解説します。既卒を含めたデータは他のサイトでも見ることが出来ますが、現役だけの合格数をまとめた記事ってあまり無いんですよね。
この記事では現役生のデータのみ紹介しますのでご注意ください。
志望校を選ぶとき、参考になれば嬉しいです!
水戸第二高校(リンク)が公開している資料(進学実績および、学校経営計画表)に基づいて解説します。
次の記事で進学実績を他校と比較していますから合わせてお読みください。
それではいきましょう!
水戸第二高校の進学実績 2025年の概要
女子率100%!?めずらしい公立校の進学事情
ご存じかもしれませんが念のため、水戸二高は公立ですが女子率100%の高校です。
毎年5月ごろに「経営計画表」というものが公開されます。各学年の人数が記載されているのですが、平成27年以降の11年間で男子生徒数はゼロです。
つまり、男子学生は入学したとしても1ヶ月も経たずに転校するか退校しています。
従って、男子が3年間水戸二高で学ぶことは現実的ではありません。
在学生が女子だけだからか、地元の大学に進学する傾向が強いです。
まずは国公立の合格実績ランキングを見てみましょう。
国公立の合格実績ランキング1位は茨城大学
大学名 | 合格実績 3年合計 | 現役合格率 3年平均 |
---|---|---|
茨城大学 | 157人 | 16.8% |
茨城県立医療大学 | 33人 | 3.5% |
都留文科大学 | 12人 | 1.3% |
福島大学 | 11人 | 1.2% |
宇都宮大学 | 11人 | 1.2% |
2023~2025年までの3年間の卒業生936人のうち、国公立大学に合格した生徒は366人です。国公立への現役合格率は39.1%になります。
3人に1人が国公立大に合格していますね
水戸二高では茨城大学が圧倒的に人気で、実績ランキング2位の茨城県立医療大学(阿見町)と比較すると、その差は4倍以上もあります。
ランキングのトップ2が双方とも県内国公立であることから、水戸二高では県内の大学に進学する意欲が高いと言えるでしょう。
私立の合格実績1位は茨城キリスト教大学
大学名 | 合格実績 3年合計 | 現役合格率 3年平均 |
---|---|---|
茨城キリスト教大学 | 302人 | 32.3% |
常磐大学 | 176人 | 18.8% |
国際医療福祉大学 | 79人 | 8.4% |
東洋大学 | 77人 | 8.2% |
専修大学 | 56人 | 6.0% |
茨城県内の大学がトップ2を独占です。両方とも水戸二高から最寄りの大学ですね。
3位の国際医療福祉(栃木県大田原市)に続いて日東駒専から東洋大学と専修大学が4位と5位にランクインしました。
実家から通える圏内の大学を受験する傾向が大変強いことがわかりますね。
水戸第二高校 国公立大学への進学実績

項目 | 2025年 | 2024年 | 2023年 |
---|---|---|---|
国公立大学 | 130 | 122 | 114 |
現役合格率 | 41.4% | 39.6% | 36.3% |
近年では現役生の4割ほどが国公立大学に合格しています。
2023~2025年にかけて年々国公立大学への現役合格率が上がっており、2025年では4割を超えました。
難易度準に主な大学への合格実績をご紹介しましょう。
お茶の水女子大に1人が合格(2025年)
お茶の水女子大と、少しランクは下がりますが奈良女子大の実績を合わせて紹介します。
大学名 | 2025年 | 2024年 | 2023年 |
---|---|---|---|
お茶の水女子 | 1 | 1 | 0 |
奈良女子 | 1 | 1 | 1 |
現役合格率 2大学合計 | 0.6% | 0.6% | 0.3% |
ほぼ毎年現役合格の実績があります。
受かっても1~2人です。学年首位レベルなら、お茶の水女子や奈良女子に現役合格が目指せるでしょう
旧帝国大には合格者ゼロ(2025年)
旧帝国大学とよく比較される、一橋大学、東京科学大学(旧東工大)もまとめて紹介します。
大学名 | 2025年 | 2024年 | 2023年 |
---|---|---|---|
東京大学 | 0 | 0 | 0 |
京都大学 | 0 | 0 | 0 |
北海道大学 | 0 | 0 | 1 |
東北大学 | 0 | 1 | 1 |
名古屋大学 | 0 | 0 | 0 |
大阪大学 | 0 | 0 | 0 |
九州大学 | 0 | 0 | 0 |
一橋大学 | 0 | 0 | 0 |
東京科学大学 | 0 | 0 | 0 |
合計 | 0 | 1 | 2 |
過去3年で3人が北海道大や東北大に現役合格しました。
残念ながら2025年は実績ゼロでしたので、毎年旧帝大に進む子が居るとは限りません。
水戸二高から旧帝国大に進学することは、学年首位でも難しいと言えます
筑波大学に2人が合格(2025年)
筑波大学と同列に比較される千葉大学の合格実績もあわせて紹介します。
大学名 | 2025年 | 2024年 | 2023年 |
---|---|---|---|
筑波大学 | 2 | 1 | 3 |
千葉大学 | 5 | 1 | 2 |
現役合格率 筑千合計 | 2.2% | 0.6% | 1.6% |
筑波大や千葉大へは現役合格の実績が毎年あります。ただし合格者は若干名なので、水戸二高のなかでも成績がかなり上位でなければ難しいでしょう。
クラスの中でトップの成績なら筑波大や千葉大へ現役合格を目指せる可能性がありそうです。
茨城大学に60人が合格(2025年)
水戸二高で最も合格実績が高い茨城大学と、次点で実績が高い県立医療大学をまとめて紹介します。
大学名 | 2025年 | 2024年 | 2023年 |
---|---|---|---|
茨城大学 | 60 | 46 | 51 |
現役合格率 | 19.1% | 14.9% | 16.2% |
大学名 | 2025年 | 2024年 | 2023年 |
---|---|---|---|
茨城県立医療大学 | 13 | 12 | 8 |
現役合格率 | 4.1% | 3.9% | 2.5% |
茨城大、県立医療大ともに偏差値はほぼ同じですが、国立の茨城大学の方が人気が高いです。
現役合格率は2大学あわせると20%前後で、成績が上位層であれば合格できるでしょう。
水戸第二高校 私立大学への合格実績

項目 | 2025年 | 2024年 | 2023年 |
---|---|---|---|
私立大学 | 605 | 644 | 665 |
現役合格率 | 192.7% | 209.1% | 211.8% |
私立大学は国公立以上に複数の大学を受けやすい仕組みです。1人が複数の大学から合格をもらうことが普通なので、私立全体の現役合格率は100%を超えます。
水戸二高では平均すると現役生1人あたり2つの合格をもらっている計算になります。
早稲田に2人・上智に4人が合格(2025年)
私立の最上位である早慶と、それに続く上智、理科大の実績を紹介します。
大学名 | 2025年 | 2024年 | 2023年 |
---|---|---|---|
早稲田大学 | 2 | 2 | 1 |
慶應義塾大学 | 0 | 0 | 1 |
上智 | 4 | 2 | 0 |
東京理科 | 0 | 1 | 3 |
現役合格率 (4大学合計) | 1.9% | 1.6% | 1.6% |
水戸二高では早稲田大学と東京理科大学への指定校推薦枠があります。
推薦=合格確定というわけではありませんが、慶應と比べると早稲田の方が比較的合格しやすい環境が整っていると言えるでしょう。
上智大には指定校推薦枠がありませんが、ほぼ毎年一般入試で合格している人がいます。
4大学あわせても、現役合格率は2%に届きません。成績が学年トップなら現役合格が目指せるでしょう
GMARCHに41人が合格(2025年)
GMARCHは私立の大学の中でも早慶に次ぐ難関大学で、第一志望にしている子も多いでしょう。
大学名 | 2025年 | 2024年 | 2023年 |
---|---|---|---|
学習院 | 3 | 3 | 4 |
明治大学 | 6 | 6 | 9 |
青山学院大学 | 5 | 5 | 3 |
立教大学 | 9 | 7 | 7 |
中央大学 | 6 | 6 | 0 |
法政大学 | 12 | 7 | 5 |
現役合格率 (GMARCH合計) | 13.1% | 11.0% | 8.9% |
GMARCHには全ての大学に指定校推薦枠があります。
GMARCH全体の現役合格率は10%前後ですから、合格するためにはかなり高いレベルの成績が要求されます。
成績が学年で上位層であれば現役合格が目指せるでしょう
女子大御三家に25人が合格(2025年)
女子大御三家は、上で紹介したGMARCHよりもワンランク下の成成明学から日東駒専の間に位置する難度です。
津田塾、東女、本女から成る御三家と、同列に比較される昭和女子の4女子大をあわせて実績を紹介します。
大学名 | 2025年 | 2024年 | 2023年 |
---|---|---|---|
津田塾大学 | 11 | 16 | 9 |
東京女子大学 | 11 | 9 | 2 |
日本女子大学 | 3 | 9 | 5 |
昭和女子大学 | 4 | 9 | 14 |
現役合格率 (4大学合計) | 9.2% | 14.0% | 9.6% |
御三家、昭和女子以外でも、大妻女子大・共立女子大・実践女子大などにも指定校推薦枠があります。
紹介した4大学への現役合格率は10%前後です。
こちらも成績上位層であれば合格を目指せます
日東駒専に75人が合格(2025年)
日東駒専は女子大御三家よりもワンランク下の難易度です。
大学名 | 2025年 | 2024年 | 2023年 |
---|---|---|---|
日本大学 | 10 | 10 | 18 |
東洋大学 | 31 | 22 | 24 |
駒澤大学 | 12 | 7 | 5 |
専修大学 | 22 | 22 | 12 |
現役合格率 (日東駒専合計) | 23.9% | 19.8% | 18.8% |
日東駒専全体の現役合格率は20%前後と、GMARCHのほぼ2倍です。
駒澤大学だけ指定校推薦枠がありません。
成績が平均層の上の方であれば現役合格が目指せそうです
茨キリ・常磐に133人が合格(2025年)
水戸二高から最寄りの私立大で、最も合格実績が多いです。
大学名 | 2025年 | 2024年 | 2023年 |
---|---|---|---|
茨城キリスト教大学 | 92 | 89 | 121 |
常磐大学 | 41 | 65 | 70 |
現役合格率 | 42.4% | 50.0% | 60.8% |
2大学とも指定校推薦枠があり、現役合格率は40~60%と非常に高いです。
水戸二高の近くに住んでいれば、実家から通えるという点が大きな魅力になっているようですね。
水戸第二高校の進学実績まとめ
今回は水戸第二高校について、現役生のみの進学実績をまとめました。
茨城県内の大学を受験する傾向が、他校と比較して高い点が特徴です。
国公立では茨城大学、茨城県立医療大学、私立では茨城キリスト教大学、常磐大学の合格実績ランキングのトップ2です。
お茶の水女子大や筑波大、早稲田大など難関大学には毎年合格する現役生がいますが、校内順位トップの成績でなければ合格は難しいです。
水戸二高の偏差値や倍率、合格するための勉強法などは次の記事でまとめていますから、合わせてご覧ください。
次の記事で進学実績を他校と比較していますから合わせてお読みください。